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ここでは、僕がニコンを使うようになった後の機材について書いています。それ以前の遍歴については「旧ミノルタ時代」をお読み下さい。

 

Nikon FM3A

Nikon FM3Aは、マニュアル露出の時には機械式、シャッター優先露出の時には電子式というハイブリッドシャッターを搭載したMFカメラです。
僕がこのカメラを購入したのは、2007年9月のことです。当時僕は、デジタル一眼はNikon D70Sを、フィルムカメラはMinolta α7を使用していました。ちょうどD80が発売された頃で、D70Sのファインダーの見えの悪さに不満を感じていた僕は、買い替えを検討していたのですが、ふと、たった一年でカメラを買い替えようなんでいう考えは、どこかおかしいのではないかと思うようになりました。だったら、逆に、末長く使えるカメラを買った方が良いのではないかということで、フィルム回帰を考えたのです。ミノルタは銀塩カメラからの撤退を表明した後でしたし、FM3Aも生産を中止した後でした。ところが、そんな折に、中野の中古店のホームページに、突然「FM3Aの新品在庫あり」の情報が載ったのです。定価販売でしたが、迷いはありませんでした。
ファインダー倍率0.83倍で、撮影素子自体が小さいAPS-C機は言うにおよばず、ハイアポイント化されたフルサイズ機と比べても抜群に高い倍率をほこります。さらに、AFセンサーに光を回さずに済むので、ハーフミラー化されておらず、明るいファインダーは非常に見やすいです。最近、フィルムは中判を使うことが増えたので、一時期よりは使用頻度が減りましたが、見やすいファインダーや追針式の露出計のおかげで、使いやすいカメラであることは確かです。

 

Nikon F100

Nikon F100は「F5ジュニア」と呼ばれ、プロのサブ機として使われる能力をもったカメラです。
僕がF100を購入したのは2008年の暮れのことです。この頃には僕はニコンへのシフトを決心していましたので、α7+24-105mmの代替となる組み合わせを購入したかったのですが、当時ニコンの現行フィルムAF機はF6しかなく、中古での購入以外手がありませんでした。コンパクトなニコン中級機というとF80が候補なのですが、F80のファインダー性能に僕はもう一つ納得がいきませんでした。中古市場ではフィルムAF機の人気が低く、F100の値段がかなり下がってきており、F80とF100の価格差は1万円くらいでした。F100はα7よりやや大きめで内蔵ストロボもありませんが、それらのマイナス点とファインダー性能を秤にかけて、F100を選択しました。
僕が購入した初めての中古カメラです。この先、僕の購入するカメラやレンズがほとんど中古品になろうとは、この時には全く考えていませんでしたが…
その後、デジタルカメラの使用頻度が上がり、フィルムの方は中判が多くなったため、あまり出番がありませんが、シャッターの感触や露出の正確さには、安心感があります。保守できるうちにオーバーホールにだしてやろうと思っています。

 

Nikon F2

時代は完全にデジタルに移行し、フィルムカメラどころか、フィルムがいつまで生産されるのかという心配がささやかれる時代になってしまいました。 僕は、フィルムが生産されている限りはフィルムを使い続けようと思っていますが、フィルムカメラの新品を手に入れることは、この先ますます難しくなっていくはずです。
そこで、メンテナンスをすればずっと使い続けられる機械式のカメラを一台用意しておこうということで、F2に白羽の矢を立てました。F2はファインダーによって色々なバリエーションがあるのですが、Ai対応の方が使いやすいだろうということと、指針式の露出計が好きなこともあって、F2フォトミックAを購入しました。ヤフオクで予算内のものを探して約4万円で落札したのですが、F2フォトミックAの美品(しかもブラックボディ)をこの値段で購入できたのは、2010年現在の相場で考えてもかなりラッキーだったのではないかと思います。

 

Nikon EM

絞り優先AEのみと機能をしぼった小型機で「リトル・ニコン」の愛称を持つカメラです。F3と同じくジュージアーロのデザインしたカメラで、なかなか渋い外見をしています。
横浜の「きむら」(現在のキタムラ)が改装前に行ったセールで20%引きになっていたので「現状品」を購入したのがきっかけです。 ニコンで点検してもらって、「1/500以上の露出が不安定」と診断されたので、絞って使うように心掛けていたのですが、それでも1本フィルムを撮ると2・3枚露光不足の現象が出るため、ヤフオクで8000円ほどで買い増しました。
ファインダーがやや見づらいので、仕様では交換できないスクリーンを、FM3A用のものに取り替える改造してしまいました(仕様上はスクリーンは交換不可ですので、改造をしてしまうとメーカーでは面倒をみてくれませんし、中古店に売ることもできなくなるので、ご注意を)。
絞り優先AEのみですが、今のところ大きく露出を外したという経験はしていません。小型軽量なので、小さな単焦点レンズをつけて気軽に撮り歩くというスタイルにぴったりです。僕は、このカメラに合わせて、シリーズEの35mmとAi50mmF1.8sを買ってしまいました。
とは言うものの、フィルムは中判を使うことが多くなったため、2010年11月、写真SNSで知り合った方に里子に出してしまいました。

 

(2010年11月)

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