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ヤシカマット124G

ヤシカは、ヤシカフレックス・ヤシカマットなど多くの二眼レフを生産したメーカーですが、ヤシカマット124Gは、その中でも最後発の機種です。120のフィルムで12枚、220のフィルムで24枚撮影できたことからこの名前になったそうです。
2008年6月に、横浜の中古店で約4万円で購入しました。初めての二眼でしたので、セルフコッキングと二重写し防止は必須という条件で探しました。見せてもらった3機種の中で最も状態が良く、露出計がついていたのが決め手でした。ただし、水銀電池は生産を終了していますので、ビックカメラで関東カメラ製の電池アダプターを購入しました。
写りとしては可もなく不可もなくという印象で、後から購入したミノルタオートコードやプリモフレックスと比べると、シャープさに欠ける感じでした。そういうわけで、今はもう手放してしまったのですが、中古屋さんに売る時に「レンズに曇りがある」と言われましたので、写りがもう一つだったのは、そのせいもあるかもしれません。

発売年:1981年
撮影レンズ:ヤシノン 80mm F3.5(3群4枚)
シャッター:コパルSV B.1〜1/500
その他:スタートマーク合わせ式・自動巻止め・二重露光防止・セルフコッキング

 

ミノルタオートコードLMX

オートコードは、レンズの優秀さもさることながら、フィルムの平面性にすぐれており、写りの良さには定評があります。そのため、国産二眼レフの中では最も人気が高く、特に後期型は6万円前後の高値がついていることが多いようです。ただし、後期型はストラップの取り付け部が特殊な形状で、購入時には注意が必要です。僕は、普通のストラップがつけられる初期型から探し、2009年8月に、中野の中古店で約3万で購入しました。
L型・LMX型は、セレン式の露出計のついたもので、前期型のバリエーションの1つです。LMX型はシンクロターミナルがX接点に対応したタイプで、1958年の発売です。 購入時に針が動くことはチェックしたものの、精度については期待していなかったのですが、単体露出計と比較して変わらない数値を出してくれるので、今はカメラの露出計をあてにして撮影しています。
ちなみに、このカメラの露出表示はLV(ライトバリュー)と呼ばれる方式で、絞りとシャッター速度に割り当てられている数字を足したものが、露出計の数字となるようにセットします。 「二眼レフ事始め」で触れたように、その写りは素晴らしく、自分の中では「ここ一番に持ち出すカメラ」の一つになっています。
ミノルタは現在コニカと合併してコニカミノルタとなり、カメラ事業から撤退してしまいました。やがては「ミノルタもカメラを作っていた時代があったんだよ」と説明しなくてはいけない時代が来るのかと思うと寂しい限りです。

発売年:1958年
撮影レンズ:ROKKOR 75mm F3.5(3群4枚)
シャッター:SEIKOSHA-MX B.1〜1/500
その他:スタートマーク合わせ式・自動巻止め・二重露光防止あり・セルフコッキング

 

プリモフレックスIIIA型

プリモフレックスは、東京光学が生産し、大沢商会が販売したカメラです。東京光学は、トプコンの前身で現在はカメラ事業から撤退していますが、かつては「海の日本光学、陸の東京光学」と並び称された光学機器の名門です。
ヤフオクで約7000円で入手。レンズやスクリーンに汚れがあったので、分解して清掃しました。表面鏡も曇っていたのですが、裏面がきれいだったので、引っ繰り返してそのまま使用しています。 F8〜F16くらいに絞って使用することが多いので、開放側の写りはわからないのですが、レンズはかなりシャープで、さすが中版という写りをしてくれます。
IIIA型は、それまでの赤窓式からスタートマーク合わせ式になった機種で、二重写し防止機能はついていません。「撮る前に巻き上げる」か「撮ったら巻き上げるか」を自分で決めておけばいいのですが、写真を撮るのに熱中してしまうと、巻き上げるのを忘れてしまい「そういえば」と思い出して、後から巻き上げることもしばしば。そういうわけで、IV型を入手して以降は出番が減ってしまい、写真SNSで知り合ったほうに里子に出してしまいました。

発売年:1954年
撮影レンズ:TOKO 75mm F3.5(3群3枚)
シャッター:RECTUS B.1〜1/200
その他:スタートマーク合わせ式・自動巻止め・二重露光防止なし・シャッターチャージ独立

 

プリモフレックスIV型

IIIA型の翌年に発売になったIV型では、二重写し防止機構がつき、フィルム室内に内面反射防止用のバッフルが設けられました。レンズ周りのデザインも変わってバヨネットがつき、ローライコードなどと同じBay1のフィルターやレンズフードが使えます。
これもヤフオクで約7000円で入手し、自分で分解・清掃しました。表面鏡は腐食が進んでいたので、ヤフオクで表面鏡を売っている人から落札して交換しました。レンズは一見した限りではきれいに見えたのですが、試写してみるとソフトフォーカスがかかったような滲みがあったため、清掃したらきれいに写るようになりました。ちなみに、三枚玉の場合、前面と後面のレンズをはずせば、真ん中のレンズをレンズボードから外さなくても全面清掃できるので、割りと楽です。後面のレンズを外すには、カニ目レンチが必要ですが。
二重写し防止機能があるので安心して使え、写りもとてもシャープなので、今のところ一番使用頻度の高い二眼レフになっています。

発売年:1955年
撮影レンズ:TOKO 75mm F3.5(3群3枚)
シャッター:RECTUS B.1〜1/300
その他:スタートマーク合わせ式・自動巻止め・二重露光防止あり・シャッターチャージ独立

 

ローレルフレックスII型

二眼レフ全盛の頃は販売店の力が強く、販売店がカメラの名称をつけて売っていたそうです。ですから、同じ東京光学製の二眼レフでも、大沢商会が販売したものをプリモフレックス、東京光学が販売していたものはトプコフレックス、服部時計店が販売していたものをローレルフレックスというそうです。数としては圧倒的にプリモ銘が多く、他の二つはレアアイテムとなっています。 また、プリモフレックスのII型は、当時は高級機にしかついていなかった1/500までのシャッターが付き、レンズも3群4枚のシムラーレンズです。ですから、プリモフレックスのII型もまた、レアアイテムになっているわけです。
ところが、ローレルフレックスという名前が知られていないせいか、ヤフオクで3000円という格安の値段で入手しました。もっとも、ピントノブが固着してしていたので修理業者に修理に出したため(費用は3万円ほどかかりました)、それほどお得感はありません。 しかも、誤発送されて手元に届くまで半月かかるは、勾玉カムは逆につけられるは、ファインダーを留めるネジはなくされるはと散々あった上に、直してくれたのはピントノブの固着のみで、表面鏡の交換やらモルトの張り替えやらは、結局自分でやりました。オートコードと一緒だったのでMOTに出したのですが、もう二度とあそこには出しません。
入手してから間もないため、まだ1本しかフィルムを通していないので、写りについてはまだコメントを控えさせていただきます。

発売年:1951年
撮影レンズ:Simlar 75mm F3.5(3群4枚)
シャッター:SEIKOSHA-RAPID B.1〜1/500
その他:赤窓式・自動巻止め・二重露光防止なし・シャッターチャージ独立

 

ローライコードIV型

ローライコードはローライフレックスの普及版で、カメラの格から言うと一つ格下なのですが、複雑な機構がついていない分、小型軽量で、フレックスよりコードの方が使いやすいという評判も聞きます。
2010年10月に、冷やかしで言った中古カメラ市で、割と安めで状態のよいものを見つけてしまい、衝動買いのような形で購入しました。
こちらも、ローレルフレックス同様に、まだ1本しかフィルムを通していないので、写りについてのコメントはなし。

発売年:1953年
撮影レンズ:Xenar 75mm F3
シャッター:SYNCHRO-COMPUR B.1〜1/500
その他:スタートマーク合わせ式・自動巻止め・二重露光防止あり・シャッターチャージ独立

 

(2010年11月)

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